笠原将弘の「和風カオマンガイ」
今回の『笠原将弘の料理のほそ道』では、料理人笠原将弘さんが、約9年間共に仕事をしてきた矢部さんが「また食べたい!」と激推しする料理、「和風カオマンガイ」をご紹介!このレシピは、手軽な材料と調味料で作れるうえ、炊飯器でも手軽に作れるため、忙しい方でも簡単に挑戦できる一品です。
笠原さんのレシピには、和風の要素を取り入れつつ、エスニック料理の風味を再現している工夫が満載です。独特のタレとご飯の旨味が絶妙に調和し、一口ごとに満足感が得られるでしょう。この記事では、レシピの詳細や食材の選び方、ポイントについても詳しく解説します!
【笠原将弘の料理のほそ道】「白菜の和風クリーム煮」の作り方|矢部さんも絶賛!再び味わいたい感動レシピ|2024年11月6日
和風カオマンガイとは?和とエスニックの魅力を融合した新感覚の一品
和風カオマンガイの特徴と魅力
「カオマンガイ」とは、タイの代表的な料理で、日本では「海南鶏飯」とも呼ばれる鶏肉とご飯のシンプルな一皿です。今回はこのエスニックな料理に、笠原さんが和風のエッセンスを加えたオリジナルレシピとして紹介しています。炊き込みご飯のように調理されたご飯と、しっとりと柔らかく仕上げた鶏肉が特徴で、香り豊かな和風ダレをかけることで、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめます。
使用する材料の選び方と準備
メインの食材:鶏もも肉と米
- 鶏もも正肉:今回の料理の主役。もも肉は脂が適度にあり、蒸し煮にすることでジューシーで柔らかい仕上がりになります。塩とコショウで下味をつけることで、後で加えるタレとの相性も良くなり、鶏肉自体の旨味が際立ちます。
- 米:日本のカオマンガイに欠かせない主役のひとつです。お米に染み込む出汁や調味料の味わいが美味しさを引き立て、炊き上がりの香りが食欲をそそります。今回のレシピでは、炊き込みご飯のように炊き上げるため、洗米と浸水のステップが重要です。
彩りと風味を加える野菜たち
- 大根:程よい甘みと食感があり、ご飯との相性が良い野菜。小さく切って炊き込むことで、全体にやさしい風味が広がります。
- 長ねぎ:香りが強く、炊き込みご飯の旨味を引き立てる役割を持つ素材です。粗みじん切りにすることで、香ばしい風味が食欲を引き立てます。
- 三つ葉:日本らしい香りを添える三つ葉は、料理の最後にトッピングとして使用。爽やかな香りが和風カオマンガイをさらに引き立て、味と香りにアクセントを加えます。
- ミニトマトとレモン:カオマンガイらしい彩りを添え、酸味が全体を引き締める役割を果たします。トマトは甘みがあり、レモンはタレとの相性が抜群です。
味付けの工夫:調味料AとBの役割
炊き込みご飯用の調味料A
- 水、酒、薄口醤油、オイスターソース:和風の出汁の風味を基本としながらも、オイスターソースの旨味が加わることで、エスニックな味わいが楽しめます。酒を加えることで鶏肉の臭みが取れ、全体にまろやかな風味が広がります。
タレ用の調味料B
- 醤油、味噌、砂糖、生姜、ニンニク、一味唐辛子:生姜とニンニクで風味豊かにし、味噌が加わることでコクが生まれます。少しピリ辛に仕上げたい場合には、一味唐辛子で辛さを調整すると、食欲をそそるアクセントになります。
【材料】(2人前)
- 鶏もも正肉:1枚
- 大根:100g
- 長ねぎ:1/4本
- 三つ葉:5本
- ミニトマト:4個
- レモン:1/2個
- 米:2合
- 塩・コショウ:少々
- 白ごま:少々
調味料A(炊き込み用)
- 水:340cc
- 酒:30cc
- 薄口醤油:20cc
- オイスターソース:10cc
調味料B(タレ用)
- 醤油:大さじ1
- 水:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- おろし生姜:小さじ1/2
- おろしニンニク:小さじ1/2
- 味噌:大さじ1
- 一味唐辛子:少々
作り方詳細ステップ
野菜と鶏肉の下ごしらえ
- 大根のカット:皮をむき、1cm角にカット。炊き込みご飯として炊くと大根が柔らかくなり、ほのかな甘みが全体に広がります。
- 長ねぎの粗みじん切り:ねぎの香りが、食欲を引き立てる大事な要素。粗みじんにすることで、ほどよく存在感が出て風味が増します。
- 鶏肉の下味:鶏もも肉は余分な脂を取り、塩とコショウで軽く下味をつけておきます。このひと手間で鶏肉の味がより引き立ち、タレとの相性も抜群になります。
ご飯と鶏肉の炊き込み準備
- お米の浸水:お米を研ぎ、約30分浸水させます。これにより水分がしっかりと米に行き渡り、ふっくらした仕上がりに。
- 材料を鍋または炊飯器にセット:
- 鍋に米、調味料A、大根と長ねぎを入れます。
- 鶏肉を上にのせ、鍋または炊飯器にセットし、炊き上げます。
鍋での炊き方
- 強火で加熱:まず、強火でしっかりと沸騰させる。
- 中火で5分:少し火を弱めて、米が芯まで火が通るように。
- 弱火で15分:さらに弱火にして、全体がしっかりと炊き上がるのを待つ。
- 蒸らし5分:火を止め、蓋をしたまま5分蒸らします。これにより、米に旨味がしっかりとしみわたります。
仕上げの準備
- 三つ葉、ミニトマト、レモンの準備:三つ葉は3cm長さにカット、ミニトマトは横半分、レモンはくし切りにしておきます。トッピング用の準備が整います。
- タレの作成:調味料Bを全て混ぜ合わせ、和風カオマンガイに欠かせないタレを作ります。生姜やニンニクがアクセントになり、エスニックな風味が加わります。
盛り付けと仕上げ
- ご飯の上に鶏肉を乗せる:炊き上がったご飯から鶏肉を取り出し、一口大にカットして器に盛ります。
- トッピング:白ごまをふり、三つ葉、ミニトマト、レモンを飾り付けます。タレをかけて、お好みでピリ辛を楽しむ一味唐辛子をふっても良いでしょう。
和風カオマンガイを美味しく仕上げるためのポイント
- 米の浸水時間をしっかり取る:これにより、ふっくらとした食感のご飯が炊き上がります。
- 鶏肉の下味を丁寧に:塩とコショウをしっかりと振り、炊き込むことで肉に味がしっかりとしみ込みます。
- 一味唐辛子の量で辛味を調整:ピリッとした辛さがアクセントになり、味わい深い仕上がりになります。
おもてなしアレンジやお弁当のアイデア
ここからは、私からの提案です。和風カオマンガイは、見た目にも華やかで、工夫次第でパーティーやおもてなし料理にもぴったりな一品です。さらに、小分けにしてお弁当として持ち運べるようにアレンジすることで、家庭でのイベントやお弁当にも活躍します。以下は、おもてなしやお弁当用に工夫するアイデアです。
おもてなしアレンジ
個別盛りのカップカオマンガイ
パーティーやビュッフェ形式の食事会で楽しむために、一人分ずつ小さなカップやグラスに盛り付けるアイデアです。
- 小さなガラスカップやカクテルグラスに、少量のご飯と一口大にカットした鶏肉、三つ葉、ミニトマト、レモンをトッピングし、食べやすく盛り付けます。
- タレは別添えの小さなスプーンでかけられるようにし、ゲストが自分で好きな量をかけて楽しむスタイルに。
ワンプレートアレンジで華やかに
大皿に炊き込みご飯と鶏肉を豪華に盛り付け、色鮮やかな野菜やサラダと一緒にプレートにまとめて提供するのもおすすめです。
- 炊き込みご飯と鶏肉はプレートの中央に、トマトやレモンを周りに配置し、色とりどりのミニサラダやピクルス、さらには温泉卵を添えることで、豪華で目にも楽しいワンプレートが完成します。
- ワンプレートにすることで片付けが簡単になり、見栄えも良いのでおもてなしに最適です。
小鉢や小皿で和風の上品な盛り付け
和風の小鉢や漆器の器に盛り付けると、より上品で趣あるおもてなし料理に仕上がります。
- ご飯と鶏肉を少量ずつ分け、小鉢に盛りつけて提供。タレは別添えにし、各自が味を調整できるようにします。
- 三つ葉やミニトマト、レモンの飾りを和の雰囲気に合わせて盛りつけ、季節の小花を添えるなどすると、和食の美しさが引き立ちます。
お弁当アレンジ
彩り豊かなカオマンガイ弁当
お弁当としても和風カオマンガイは楽しめます。しっかり味付けされたご飯と鶏肉で、冷めても美味しくいただけます。
- 仕切り付きのお弁当箱にご飯と鶏肉を分けて詰め、トマトやレモンを彩りとして加えると、見た目も華やかに。
- タレは別容器に入れ、食べる直前にかけることで、風味が失われず美味しく楽しめます。
ラップに包んで簡単カオマンガイおにぎり
ご飯と鶏肉をラップに包んでおにぎり風にすると、食べやすく持ち運びしやすいです。
- ご飯の中央に鶏肉を少し乗せて丸く包み、三つ葉やゴマで飾りつけ。必要に応じてタレを少量混ぜてから握ることで、味に深みが出ます。
サンドイッチ風カオマンガイ
炊き込みご飯と鶏肉をロールパンやバンズに挟み、カオマンガイ風のサンドイッチとして楽しむアレンジもおすすめです。
- ご飯の一部をパンの中に入れ、鶏肉と三つ葉を挟むことで和と洋の融合を楽しめます。
読者の皆様への質問
この和風カオマンガイ、皆さんも挑戦してみたくなりませんか?ぜひ、作り方や材料についての質問や、実際に作ってみた感想をコメントでシェアしてください!笠原さんのレシピで、家庭でもプロの味を楽しめるのが嬉しいですね!
まとめ
笠原将弘さんが提案する「和風カオマンガイ」は、日本の食卓でも楽しめる和風アレンジが魅力の一品。身近な材料と炊飯器で手軽に作れるため、忙しい日でも手軽に挑戦できます。エスニック風味のタレが、鶏肉と炊き込みご飯に絶妙にマッチし、何度でも食べたくなる味わいです。
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