ジョブチューン｜大ヒット商品のライバルストーリー
2025年2月1日放送の「ジョブチューン」では、日本を代表する大ヒット商品の”社内ライバル対決”に迫りました。私たちが日常的に口にするお菓子や冷凍食品、インスタント麺の中には、同じ企業内で激しい競争を繰り広げている商品が数多く存在します。
明治の「きのこの山 vs たけのこの里」や、味の素冷凍食品の「ギョーザ vs ザ★チャーハン」、東洋水産の「赤いきつね vs 緑のたぬき vs マルちゃん焼そば」など、どれも誰もが一度は食べたことのある定番商品ばかり。番組では、それぞれの誕生秘話や開発の裏側、長年のライバル関係が生み出した進化の軌跡を深掘りしました。
商品の魅力や特徴、開発の歴史を紹介しながら、企業がどのようにしてヒット商品を生み出し、成長させてきたのかを詳しく解説していきます。
明治「きのこの山」vs「たけのこの里」｜永遠の論争に終止符は？
明治の「きのこの山」と「たけのこの里」は、1975年に「きのこの山」が先行発売され、1979年に「たけのこの里」が登場しました。どちらもチョコレート菓子ながら、異なる食感と味わいが特徴で、好みが分かれることから”きのこ派”と”たけのこ派”の論争が続いています。
- きのこの山
サクサクのクラッカーにチョコレートがコーティングされ、軽い食感が特徴。手が汚れにくく、食べやすい点も人気の理由。 - たけのこの里
バター風味のクッキー生地にチョコレートをコーティング。しっとりした食感と濃厚な味わいが楽しめる。
開発の背景には、「チョコレート菓子の新しい形を模索する」という明治の挑戦がありました。きのこの山は、海外のプレッツェル菓子からヒントを得て誕生。一方、たけのこの里は、日本人の好みに合うようクッキー生地を採用し、より甘みを感じられる味わいに仕上げられました。
製造工程の違いも注目ポイントです。きのこの山は、クラッカーの上にチョコを一つずつ流し込む工程を採用しているため、製造には精密な技術が必要。一方のたけのこの里は、クッキー生地を焼き上げてからチョコを絡めることで、バランスの取れた味わいを実現しています。
味の素冷凍食品「ギョーザ」vs「ザ★チャーハン」｜冷凍食品界の覇権争い
冷凍食品の売上No.1を争う「味の素のギョーザ」と「ザ★チャーハン」。どちらも家庭で簡単に調理できる手軽さが魅力の人気商品です。
- ギョーザ
特許技術「羽根つきギョーザ」により、フライパンで焼くだけでパリッとした仕上がりに。手間なく本格的な味が楽しめる。 - ザ★チャーハン
しっかりとした肉の旨みと香ばしさが特徴。冷凍とは思えないパラパラ食感を実現し、レンジで温めるだけで本格中華が楽しめる。
味の素冷凍食品では、長年「ギョーザ」が売上トップを誇っていましたが、近年「ザ★チャーハン」が急成長。ライバル関係を意識しながら、商品の改良が続けられています。特にザ★チャーハンは、肉の量を2倍に増やし、より満足感のある味わいを追求。ギョーザも、餡の配合を工夫し、ジューシーさをアップさせるなど、互いに競い合うことで品質向上が図られています。
カルビー「かっぱえびせん」vs「ポテトチップス」｜スナック菓子界の二大巨頭
カルビーのスナック菓子といえば、「かっぱえびせん」と「ポテトチップス」。どちらもカルビーを代表する商品ですが、それぞれ異なる戦略で市場を開拓してきました。
- かっぱえびせん
えびの香ばしさとサクサクの食感が特徴。「やめられない、とまらない♪」のキャッチフレーズが印象的で、世代を超えて愛される。 - ポテトチップス
日本のポテトチップス市場をリードする存在。「うすしお味」を筆頭に、さまざまなフレーバーを展開し、幅広い層に人気。
かっぱえびせんは、発売当初から「自然の旨みを生かしたスナック」として開発され、えびの風味を最大限に引き出す製法が採用されています。一方のポテトチップスは、北海道産ジャガイモにこだわり、シンプルながらも素材の味を生かすことで市場を拡大。どちらも時代とともに進化を続けています。
東洋水産「赤いきつね」「緑のたぬき」vs「マルちゃん焼そば」｜即席麺の三つ巴対決
即席麺業界で人気を誇る「赤いきつね」「緑のたぬき」と「マルちゃん焼そば」。どれも東洋水産の看板商品ですが、それぞれターゲットが異なります。
- 赤いきつね・緑のたぬき
うどん派とそば派、それぞれのニーズに応え、関東と関西でダシの味を変えるなど、地域に根付いた戦略を展開。 - マルちゃん焼そば
家庭で作る袋入り焼そばとしてロングセラー。もちもちの麺と香ばしいソースの味わいが特徴。
赤いきつね・緑のたぬきは、「どちらが好きか？」という対立構造を生かし、消費者の関心を引き続けています。一方、マルちゃん焼そばは、家庭で簡単に作れる焼そばの定番としての地位を確立し、他のカップ麺とは異なる市場を開拓しました。
まとめ
今回の「ジョブチューン」では、日本を代表する大ヒット商品の社内ライバル関係にスポットを当てました。
- 明治の「きのこの山 vs たけのこの里」
- 味の素冷凍食品の「ギョーザ vs ザ★チャーハン」
- カルビーの「かっぱえびせん vs ポテトチップス」
- 東洋水産の「赤いきつね・緑のたぬき vs マルちゃん焼そば」
どの商品も長年の競争を経て進化を続け、私たちの食卓に欠かせない存在となっています。
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