秋田名物いぶりがっこが主役!冬の味覚を堪能する
12月21日(土)放送の『満天☆青空レストラン』では、俳優の富田望生さんをゲストに迎え、秋田県の雪深い地域で作られる伝統食材「いぶりがっこ」を特集しました。この番組では、地域の味覚を守り続ける職人の情熱に触れるとともに、いぶりがっこを使った絶品アレンジレシピが次々と紹介されました。ポテトサラダ、アヒージョ、なめろう、きりたんぽのフライなど、家庭でも再現可能な料理が盛りだくさん。ぜひ番組内容をチェックして、冬の味覚を存分に楽しんでみてください。
【あさイチ】老舗すき焼き店の秘伝テクと家庭でできる鍋レシピ!マンネリ打破のコツ満載|12月18日放送
いぶりがっこは一言でいうと、燻されたたくあんです。 通常の漬物と比べて、甘じょっぱくてスモーキーな風味が特徴です。 パリパリとした食感も魅力の一つで、噛めば噛むほど大根の甘さが口の中に広がります。 いぶりがっこは作り手によって少しずつ味が異なるので、色々ないぶりがっこを食べ比べて味の違いを楽しむのもおすすめです。2024/04/04https://shinokuni-store.com › media秋田名物「いぶりがっこ」とは?特徴・味・美味しい食べ方など
秋田名物いぶりがっことは?
いぶりがっこの歴史と伝統
いぶりがっこは、雪が多い秋田県ならではの知恵から生まれた保存食です。大根を囲炉裏で燻し、その後米ぬかに漬け込む独自の製法が特徴です。この方法は江戸時代から続くとされ、特に冬の間に1年分を仕込むため、現在も寒い季節が生産の最盛期となっています。燻製に使用する木材は地域ごとに異なり、桜の木を使用することで優しい甘みのある香りが楽しめるのが特徴です。
いぶりがっこの製法とこだわり
いぶりがっこの製法は、収穫したばかりの新鮮な大根を3~7日間かけてじっくり燻すことから始まります。煙に含まれる成分が表面をコーティングし、防腐効果と独特の香りを与えます。その後、米ぬか、塩、砂糖で漬け込む工程に移り、約40日間熟成させることで完成します。作業工程は手間がかかりますが、この一つひとつがいぶりがっこの深い味わいを生み出します。
食品衛生法改正への挑戦
2024年6月の食品衛生法改正により、許可を得た施設以外での漬物製造が禁止となりました。この影響で約3割の生産者が引退を検討しましたが、名人たちは共同加工所を整備し、伝統を守る努力を続けています。この取り組みにより、いぶりがっこは地理的表示保護制度(GI)にも登録され、品質と伝統を守る象徴となっています。
番組で紹介された絶品レシピ
いぶりがっこポテトサラダ
燻製香とクリーミーな味わいの絶妙な組み合わせ
いぶりがっこの独特な燻製香と、ポテトサラダの滑らかな口当たりが見事に調和した一品。マスカルポーネチーズのコクと、生ハムの塩味、フライドオニオンのカリカリ感がアクセントになっています。
- 材料(4人分)
いぶりがっこ 120g、じゃがいも 300g、マスカルポーネチーズ 100g、生ハム 適量、フライドオニオン 適量、塩・ブラックペッパー 適量、イタリアンパセリ 適量 - 作り方
- じゃがいもを丸のまま水から茹で、柔らかくなったら皮をむいてつぶします。粗熱を取ることで調味料が混ざりやすくなります。
- いぶりがっこをいちょう切りにし、マスカルポーネチーズと塩、ブラックペッパーを混ぜてソースを作ります。
- じゃがいもにいぶりがっことソースを混ぜ合わせ、お皿に盛り付けます。
- 仕上げに生ハムをトッピングし、フライドオニオンとイタリアンパセリを飾ります。
食べ方のポイント
冷やしても温かいままでも美味しくいただけるこのサラダは、お弁当やパーティーのおかずとしても活躍します。
いぶりがっこと牛モツのアヒージョ
燻製の風味が引き立つ冬のあったか料理
オリーブオイルで煮込んだ牛モツといぶりがっこが絶妙なハーモニーを奏でるアヒージョ。燻製香がオイルに移り、具材全体に深い味わいを与えます。
- 材料(4人分)
いぶりがっこ 80g、牛モツ 150g、にんにく 2片、鷹の爪 1本、オリーブオイル 100g、塩 小さじ1/4、ブラックペッパー 適量、バゲット 適量 - 作り方
- いぶりがっこを半月切りにし、にんにくをみじん切り、鷹の爪を種を抜いて半分に切ります。
- アヒージョ鍋にオリーブオイル、にんにく、鷹の爪、塩を入れ、弱火で加熱します。
- 牛モツを加え、火が通ったらいぶりがっこを加えます。
- 再び加熱し、仕上げにブラックペッパーを振って完成です。
食べ方のポイント
熱々のオイルをバゲットにつけながら食べると、一層美味しさが引き立ちます。
アジのなめろう
秋田みそといぶりがっこの絶妙な組み合わせ
いぶりがっこの燻製香が加わった新感覚のなめろう。アジの旨味と味噌のコク、そして薬味のさわやかさが特徴です。
- 材料(4人分)
アジ(刺身用)2尾、大葉 5枚、みょうが 1個、青ネギ 1~2本、しょうが 6g、いぶりがっこ 適量、秋田みそ 適量 - 作り方
- アジを細かくたたき、しょうがと味噌を混ぜます。
- 大葉、みょうが、青ネギを切り、たたきの上に盛りつけます。
- 仕上げにいぶりがっこを添えて完成です。
食べ方のポイント
そのままお酒のおつまみにするだけでなく、海苔で巻いても美味しくいただけます。
きりたんぽのフライ~いぶりがっこタルタルソース~
秋田名物を揚げ物で楽しむ
揚げたてのきりたんぽにいぶりがっこのタルタルソースを添えたボリュームたっぷりの一品。
- 材料(4人分)
きりたんぽ 4本、薄力粉 適量、溶き卵 1個分、パン粉 適量、揚げ油 適量、いぶりがっこ 60g、ゆで卵 2個、マヨネーズ 60g、塩・こしょう 少々 - 作り方
- きりたんぽを斜めに切り、薄力粉、溶き卵、パン粉の順で衣をつけます。
- 170℃の油で揚げ、きつね色になったら取り出します。
- タルタルソースを作り、揚げたてのきりたんぽに添えます。
食べ方のポイント
外はサクサク、中はもちもちのきりたんぽに、燻製香漂うタルタルソースが絶妙です。
まとめ
秋田の冬を象徴するいぶりがっこを使った絶品アレンジレシピは、どれも家庭で再現可能な工夫が凝らされています。燻製香と多彩な食材の組み合わせを楽しみながら、秋田の伝統に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
コメント