【ザワつく！金曜出張所】石原良純が伊勢神宮へ！立ち入り禁止の聖域“神宮の森”に特別潜入｜2024年12月20日放送

伊勢神宮の外宮・せんぐう館 特別潜入！撮影禁止の貴重な見学体験

外宮正殿の原寸大模型を見学

外宮では、高さ約10mに及ぶ正殿の原寸大模型を見学しました。この模型は、式年遷宮における建築技術や設計の精密さを体感できる貴重な展示物です。式年遷宮の建築様式や木材の選定方法など、歴史と伝統が凝縮されたこの模型は、神宮の技術力と文化的価値を象徴するものです。

参拝順序は自由

伊勢神宮の参拝順序に決まりはなく、外宮と内宮のどちらからでも参拝が可能です。これは、神道の柔軟な信仰の形を反映しており、訪れる人々の状況や予定に合わせて参拝できることが特徴です。ただし、地元では「外宮先祭（げくうせんさい）」といって、外宮を先に参拝するのが一般的とされています。

内宮で天照大御神を祀る

続いて訪れた内宮は、伊勢神宮の中心的存在で、日本人の総氏神である天照大御神が祀られています。この場所は、一生に一度は訪れたいと庶民の間で憧れの的となり、江戸時代には6人に1人が「お伊勢参り」を経験したとされています。その人気ぶりから、内宮は歴史的にも日本文化の重要な拠点として位置づけられています。

社殿は20年に一度建て替えられる

伊勢神宮の社殿は、20年に一度建て替えられる「式年遷宮」によって維持されています。この伝統的な行事は1300年もの歴史があり、神道の重要な儀式の一つです。建て替えの際に使用された古い木材は、伊勢神宮の鳥居や神具、さらには全国の神社や文化施設に再利用され、持続可能な文化を形成しています。

鳥居での一礼が大切

参拝の際には、全ての鳥居を通過する前後で一礼することが推奨されています。この作法は、神社の神聖さに敬意を表す行為として、日本文化の基本的な礼儀とされています。一礼することで、訪れる人々が心を清め、神とつながる準備を整えることができます。

お伊勢参りの見所＆作法

伊勢市の1/4を占める伊勢神宮の広大な敷地

伊勢神宮は、伊勢市の約4分の1の土地を占める広大な神域です。この規模は、神道の聖地としての伊勢神宮の重要性を物語っています。神域内には、豊かな自然と調和した社殿や神道儀式のための施設が点在し、その広大さは訪れる人々に圧倒的なスケール感を提供します。

手水舎の読み方とその役割

伊勢神宮の手水舎（てみずしゃ）は、参拝前に手と口を清めるための施設です。「てみずしゃ」という独自の呼び方は、他の神社と異なる伊勢神宮ならではの特徴であり、参拝者の間で注目されています。手水舎の使用方法は神道の基本的な作法の一つで、清浄を保つための重要な儀礼です。

御手洗場の由来と設置の背景

内宮の御手洗場（みたらしば）は、徳川綱吉の母・桂昌院が資金を提供して作られました。この場所は、参拝者が手や顔を清めるための場所で、特に石段が設けられている点が特徴です。桂昌院がこの施設を設置した背景には、参拝者がより快適に参拝できる環境を整えるという配慮がありました。

御手洗場の歴史的意義

御手洗場は、江戸時代から現在に至るまで多くの参拝者に利用され続けています。その歴史的意義は、神社参拝の文化や慣習の中で欠かせない要素として位置づけられています。桂昌院が整備した石段は、当時の技術力や参拝者への思いやりを感じさせる重要な遺産です。

お伊勢参りの見所 川の御手洗場とは？

御手洗場と桂昌院による石段の設置

内宮の御手洗場（みたらしば）は、参拝者が手や顔を清めるための重要な場所です。この御手洗場は、徳川綱吉の母である桂昌院が手を洗いやすいように石段を設置したことで知られています。この石段は、参拝者への利便性を考慮した桂昌院の心遣いを象徴しています。清浄を重んじる神道の作法において、この御手洗場は参拝の始まりを清める象徴的な役割を果たしています。

年間1500回の祭事が行われる伊勢神宮

伊勢神宮では、年間約1500回もの祭事が行われています。その中で、およそ半数を占めるのが「日別朝夕大御饌祭（ひごとあさゆうおおみけさい）」です。この祭事は、毎日朝夕2回、天照大御神に食事を供える儀式であり、伊勢神宮の神事の中でも最も頻繁に行われる重要な行事です。このような多様な祭事が、伊勢神宮の神聖さと伝統を支えています。

神域の森とクスノキの役割

伊勢神宮の神域を守る森では、クスノキが重要な役割を果たしています。この木は、葉に水分を多く含む特性を持ち、かつては火災から森を守るために意図的に植えられました。現在もクスノキは神域の森の中で育ち、広葉樹と針葉樹が混ざり合った豊かな生態系を形成しています。この森は、伊勢神宮の神聖さを守る自然のバリアとしても機能しています。

御手洗場の文化的意義

御手洗場は、清浄な状態で神前に進むための準備として、参拝者にとって欠かせない場所です。その設置にまつわる歴史や背景を知ることで、伊勢神宮の参拝がより深い意味を持つものとなります。桂昌院が残した石段や、毎日の祭事が行われる神域の存在は、訪れる人々に伊勢神宮の歴史と文化の重みを伝える重要な要素となっています。

クスノキが植えてある意外な理由とは？

クスノキが人工的に植えられた背景

伊勢神宮では、自然の天然林が広がる神域の中で、建物の周囲に人工的にクスノキが植えられています。このクスノキは、葉に多くの水分を含む特性を持ち、かつては火災から建物や森全体を守るために植えられたものです。クスノキの存在は、伊勢神宮が長い歴史の中で神域を保護するために計画的な環境整備を行ってきた証といえます。

天照大御神の大好物「アワビ」と伊勢の選定理由

伊勢神宮が現在の場所に鎮座する理由の一つとして、天照大御神の大好物であるアワビの豊富な供給が挙げられます。伊勢湾では良質なアワビが多く獲れるため、神への供物として最適でした。この神聖なアワビを調理するための施設が「御贄調舎（みにえちょうしゃ）」です。ここでは、供物としてのアワビが丁寧に調理され、神前に供えられます。

正宮での参拝と式年遷宮の意義

一行は内宮の正宮で参拝し、天照大御神に感謝と祈りを捧げました。正宮は伊勢神宮の中核であり、訪れる参拝者の心を深く清める場です。また、式年遷宮の御敷地も見学しました。この御敷地は、新たなお宮を建てるための準備が行われる場所であり、現在のお宮の隣に新しい建物が建設されます。この式年遷宮は20年ごとに行われ、1300年以上続く重要な神事です。

クスノキと伊勢神宮の調和

クスノキは、火災から神域を守るための防火対策として植えられたものであると同時に、伊勢神宮の自然環境との調和を象徴する存在でもあります。人工的に植えられたクスノキが天然林と一体化することで、豊かな生態系を形成し、神聖な空間を支えています。この環境保護への配慮が、伊勢神宮の永続性を支える鍵となっています。

20年に一度全てを造り替える式年遷宮

式年遷宮の歴史と意義

式年遷宮（しきねんせんぐう）は、伊勢神宮において20年ごとに行われる伝統的な神事で、新しい社殿を建設し、御神体を移す儀式です。この行事は、1300年以上の歴史を持ち、神道の永続性と再生の象徴として日本文化に深く根付いています。新しい社殿の建設には、高い技術と厳選された木材が必要であり、日本の建築技術の粋が集められます。

平安時代以降の御用材不足の問題

平安時代の終わり頃になると、伊勢神宮周辺の木材資源が枯渇し、鎌倉時代以降は他地域の山から木材を調達する必要がありました。この問題は長年続き、大正12年（1923年）から神宮の森の計画的な再生が始まりました。この取り組みにより、神域の森は次世代の式年遷宮のために持続可能な形で保護されています。

御用材の選定と管理

新しいお宮に使用される御用材は、厳格な基準に基づいて選定されます。使用される木材は主にヒノキであり、その耐久性と美しさが神宮の建築様式に適しています。現在では、計画的に管理された神宮の森から供給される木材が中心ですが、かつては木曽地方や他の山地からも運ばれていました。

海産物の神様・由貴御倉への参拝

一行は、海産物の神様を祀る由貴御倉（ゆきのみくら）を参拝しました。この施設では、神聖な儀式のために捧げられる海産物が管理されています。特に、アワビは天照大御神の好物として知られ、重要な供物として用いられています。

お酒の神様・御酒殿神への参拝

続いて、お酒の神様を祀る御酒殿（みさかどの）を訪れました。ここでは、神前に捧げるお酒が管理されています。日本文化におけるお酒の重要性は深く、この施設も伊勢神宮の祭事を支える重要な役割を果たしています。

式年遷宮がもたらす文化的価値

式年遷宮は、ただ新しい社殿を建てるだけでなく、日本の伝統建築技術や文化を後世に継承する役割を担っています。また、古い社殿の木材は鳥居や神具として再利用され、無駄なく次世代に活用されます。この持続可能なサイクルは、伊勢神宮の神聖さを守るだけでなく、日本文化の根幹を支える重要な取り組みです。

わずか1カ月しか見られない絶景とは？

宇治橋の鳥居越しに見える冬至のご来光

伊勢神宮の内宮には、多くの参拝者が一度は目にしたいと願う特別な景色があります。それが、冬至の前後1カ月間のみ見ることができる「鳥居越しのご来光」です。この現象は、内宮のシンボルとも言える宇治橋の鳥居を通して、朝日が昇る様子を捉えたものです。冬至の頃には太陽が鳥居の中央から昇るため、より神聖な光景として知られています。

早朝の参拝者が集う絶景スポット

良純さんが訪れたのは午前7時、宇治橋の鳥居前です。この時間帯には、神聖な光景を一目見ようと多くの参拝者が集まっていました。皆がカメラを構え、日の出の瞬間を待ち構える中、その場の空気は静寂と期待感に包まれていました。鳥居越しのご来光は、1日の始まりにふさわしい特別な瞬間を提供します。

冬至が持つ特別な意味

冬至は、一年の中で最も昼の時間が短い日です。この日を境に太陽の出ている時間が徐々に長くなることから、古来より「再生」と「新たな始まり」を象徴する日とされています。伊勢神宮で冬至のご来光を見ることは、運気の上昇や新しいスタートを願う特別な儀式とも言えます。

開運を祈る象徴的なご来光

鳥居越しのご来光は、開運を願う人々にとって特別な意味を持ちます。毎年多くの参拝者が、この神聖な光景をスマートフォンの待ち受け画面に設定し、1年間の幸運を祈ります。この行為は、神聖な光景を日常生活に取り入れることで、心の拠り所を得るための一つの方法とも言えるでしょう。

ご来光がもたらす感動と癒し

わずか1カ月間しか見られないこの絶景は、訪れる人々にとって忘れられない体験となります。冬の冷たい空気の中で見る朝日は、心を清める力があり、日常の喧騒を忘れさせてくれる特別な瞬間です。この時期に伊勢神宮を訪れることは、一年の終わりと新たな始まりを神聖な光景の中で迎える最高の方法と言えます。

普段は絶対に入れない聖域 神宮の森へ

神宮の森の規模と役割

伊勢神宮を囲む神宮の森は、伊勢市全体の森林の約半分を占める広大な領域で、その面積は東京の世田谷区とほぼ同じ広さを誇ります。この森は神道の聖域として保護され、内宮や外宮を含む125の社殿を取り囲んでいます。神宮の森は、自然と信仰が融合した特別な空間であり、その重要性から一般人の立ち入りが厳しく制限されています。

式年遷宮とヒノキの重要性

神宮の森は、20年に一度行われる式年遷宮のために必要なヒノキを供給する重要な役割を果たしています。この式年遷宮では、新しい社殿が建設され、御神体が移されます。しかし、過去には伐採の進行により森が荒廃したこともありました。その後、1923年からの再生計画が進められ、ヒノキを中心とした森林の回復が行われています。

森の再生計画と間伐作業

神宮の森では、計画的な間伐が行われています。間伐率が高い作業が特徴で、これにより森の内部に光が差し込む明るい環境が保たれています。また、自然に生える広葉樹と針葉樹が共存する森林構造が、豊かな生態系を維持しています。広葉樹の落ち葉は土壌の栄養分となり、森全体を健康的に育む役割を果たしています。

森林荒廃と他地域からの木材調達

かつて神宮の森が岩肌が見えるほど荒廃した原因の一つは、薪用の木材としての伐採が進んだことです。その結果、不足した木材は長野県や岐阜県から木曽ヒノキを運び込むことで補われました。木曽ヒノキは耐久性と美観が優れているため、御用材として特に適していました。

杣人による高度な管理技術

神宮の森を守るため、専門職である杣人（そまびと）が活躍しています。彼らはヒノキの間伐や管理を行い、1日に約40本を伐採しています。伐採作業では倒れる方向を計算しながら慎重に行われ、御用材に適さない木は選別されます。節に穴が開いている木などは再利用が難しく、こうした技術が森の維持に欠かせません。

森全体の絶景と未来への展望

神宮の森には、一望できる絶景ポイントも存在します。見渡す限り広がる宮域林は、神聖な静けさと自然の壮大さを感じさせる特別な空間です。この森は100年以上先の式年遷宮を見据え、計画的に育てられています。こうした取り組みは、未来の世代に向けて神宮の聖域を守り続けるための重要な遺産となっています。

お伊勢参りの見所”おはらい町”

おはらい町とは

おはらい町は、伊勢神宮内宮の門前町として古くから栄えたエリアで、石畳の道沿いに江戸時代や明治時代の町屋風の建物が並ぶ情緒豊かな街並みが広がっています。参拝の後に立ち寄る散策スポットとして人気があり、地元の特産品や名物グルメが楽しめる場所として、多くの観光客に愛されています。

松阪牛のてまり寿司と握り

おはらい町を訪れる際の大きな楽しみの一つが、地元食材を使ったグルメ体験です。特に松阪牛を使用した「てまり寿司」や「松阪牛握り」は、食べ歩きに最適で観光客の間でも大人気です。一口サイズのてまり寿司は、美しい見た目と濃厚な味わいが特徴で、伊勢の旅の思い出に欠かせない逸品です。

喜久屋で試食する「生姜糖」

おはらい町の中で、創業100年以上の歴史を持つ和菓子店「喜久屋」も見逃せません。ここでは、名物の「生姜糖」を試食できます。生姜の風味と上品な甘さが調和したこのお菓子は、健康志向の方にも人気です。古き良き和菓子の味わいを楽しむことができるスポットとして、多くの人に親しまれています。

白鷹 三宅商店での特別なドリンク

散策の途中で立ち寄りたいのが「白鷹 三宅商店」です。ここでは、地元のお酒やオリジナルドリンクを堪能できます。白鷹 純米吟醸樽香 特別限定酒は、木樽熟成ならではの芳醇な香りと深い味わいが特徴です。一方、「イセカルダモンコーラ」はスパイスの効いたユニークなドリンクで、萬田久子さんが楽しんだことでも知られています。

良純さん激推しスポット

• 松阪まるよし 伊勢おはらい町店 松阪牛を使用した「松阪牛肉寿司」や「牛鍋」を味わえる名店。特に松阪牛肉寿司は、肉の旨味とご飯のバランスが絶妙で、訪れた人々を虜にしています。
• 手こね茶屋 おはらい町中央店 伊勢の名物料理「てこねずし」と「伊勢うどん」を提供する食事処。てこねずしは、新鮮な魚と酢飯が調和した郷土料理で、訪れた際にはぜひ味わいたい一品です。
• 伊勢 菊一 刃物専門店で、神話にちなんだ占い体験ができるユニークなスポット。高品質な刃物の販売だけでなく、神話をモチーフにした体験が旅の記念になります。

おはらい町で感じる伊勢の魅力

おはらい町は、伊勢の食文化や伝統、歴史を楽しむことができる貴重なエリアです。グルメ、買い物、そして歴史体験が一度に楽しめるため、伊勢神宮参拝の際には必ず立ち寄りたい場所です。この町でしか味わえない特別な時間を楽しみながら、伊勢の魅力を存分に堪能することができます。

まとめ

「ザワつく！金曜出張所 良純と伊勢神宮の会」は、伊勢神宮の歴史、文化、そして立ち入り禁止エリアへの特別潜入を通じて、その神秘と魅力を伝える番組です。石原良純さんの視点で語られる伊勢神宮は、視聴者にとって新たな発見と感動をもたらします。