香川の魅力を再発見!「うどん県」の多彩な文化と知られざる特産品
2024年12月26日放送の「あさイチ」では、香川県の魅力がぎゅっと詰まった特集「愛(め)でたいNIPPON 香川」をお届けします。「うどん県」の名で親しまれる香川のうどん文化から、ローカル鉄道の魅力、そして手袋生産量国内トップを誇る特産品のディープな世界まで、多彩なテーマを通じて香川県の奥深さに迫ります。
さらに、香川の伝統と最新技術が融合する現場やユニークな食文化を紹介し、視聴者に新たな発見を提供します。番組内容を詳しく解説しながら、香川県の魅力に迫ります。
香川県はなぜうどんが有名なのか?
讃岐がうどんで有名になったのは、讃岐地域は小作地が多いうえに、降水量が少なく干ばつに悩まされることの多い地域のため、米の生産に向いていない土地であった。 そのため、米は当時の人々にとって贅沢品であり、米の代わりにするものが麦でつくったうどんであったこと。
香川県民だけが知る絶品!変わり種うどん
モーニングセットで味わううどんの意外性
香川県では、うどんが意外な場所で提供されることがあります。その一例が創業約40年を誇る老舗喫茶店。この喫茶店では、モーニングセットにうどんが付いてくるというユニークなスタイルが魅力です。地元の常連客にとっては、朝の定番メニューとして親しまれています。
店主が打つ渾身の朝うどん
この喫茶店の店主は、朝5時から丹精込めてうどんを打ち始めます。早朝から仕込まれるうどんは、コシが強く、喫茶店ながら本格的な味わいです。付け合わせには地元産の新鮮な野菜や漬物が添えられることもあり、ヘルシーでバランスの取れた一皿を楽しめます。
地元に根付く独自の食文化
モーニングセットにうどんが登場するのは、香川県ならではの食文化の一端です。地元では「朝からうどん」が親しまれており、この喫茶店はその象徴的な存在といえます。香川県民の暮らしに深く根付いたうどん文化が、喫茶店という意外な場所で展開されている点が非常にユニークです。
喫茶店発の変わり種「コーヒーうどん」
喫茶店ならではの発想が生み出した一品が「コーヒーうどん」です。通常のうどんとは一線を画すこのメニューは、香川県の変わり種うどんの代表格ともいえる存在です。
コーヒーを練り込んだ独特の麺
「コーヒーうどん」は、麺にコーヒーを練り込むことで生まれる独特の風味が特徴です。見た目は茶色でそばのような印象を与えますが、食べるとコーヒーの香ばしさがふわりと広がります。この独特の味わいが、初めての体験を求める観光客にも人気です。
冷たいざるうどんスタイル
提供されるスタイルは冷たいざるうどんが主流です。専用のつけだしは甘辛く仕上げられており、麺のコーヒーの風味を引き立てます。このつけだしとの相性が絶妙で、クセになる味わいです。
地元と観光客をつなぐ一皿
「コーヒーうどん」は地元民にとっては日常の中の一品でありながら、観光客にとっては驚きと感動を与えるメニューでもあります。香川県の独創性を象徴するこのメニューは、香川を訪れる人々にとって新たな発見となるでしょう。
このように、香川県ではうどん文化が多様な形で根付いており、喫茶店という場所でも独自の進化を遂げています。モーニングセットや変わり種うどんを楽しみながら、香川の食文化の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。
香川うどん旅 老舗が作る変わり種うどん
鉄オタ必見!ことでんから始まるうどん旅
香川県のローカル鉄道「高松琴平電気鉄道(ことでん)」は、大手私鉄を引退した車両が現役で活躍していることで知られています。この路線は全国の鉄道ファンの憧れの地としても有名です。
ことでんの歴史的魅力
ことでんは昭和初期から中期に製造されたレトロな車両を多く保有し、そのノスタルジックなデザインが鉄道ファンに支持されています。高松築港駅からスタートするうどん旅では、10分ほどの移動で最初の目的地に到着します。この短い旅路の間にも、歴史を感じる車両や沿線の風景を楽しむことができます。
鉄道とうどん文化の融合
ローカル鉄道と地元のうどん文化が融合したこの旅は、鉄道好きだけでなく、香川の食文化を堪能したい人にもぴったりです。ことでんを利用したうどん巡りは、移動そのものが特別な体験となります。
創業70年の老舗うどん屋の「オム玉うどん」
最初に訪れるのは、創業70年を誇る老舗うどん店。この店の名物「オム玉うどん」は、かつて洋食レストランの料理長だった店主が生み出した一品です。
オム玉うどんの特徴
ふわふわのオムレツと濃厚な卵がたっぷり絡んだ「オム玉うどん」は、洋食と和食の要素を絶妙に組み合わせたメニューです。滑らかなオムレツが、うどんのコシと相まって新しい食感を生み出しています。特製のだしが味をさらに引き立て、一度食べたら忘れられない味わいです。
他の変わり種うどん
この店では、流行を取り入れた変わり種うどんも展開されています。過去には、タピオカを使った「タピオカうどん」や、夏限定のかき氷と組み合わせた「氷山うどん」など、斬新なメニューが話題を呼びました。これらの創作うどんは、地元の常連客や観光客からの人気も高く、再訪を誘う魅力的な要素となっています。
新しいメニューを生む創意工夫—AIの活用
2軒目のうどん屋では、ほぼ毎週新しいメニューを開発しているとのこと。店主の春日さんは、うどん職人歴40年のベテランですが、最近ではAIを活用してメニュー開発に挑んでいます。
AIが提案するうどんメニュー
食材や味のイメージをAIに入力し、提案されたメニューを基に試作を行います。今回採用されたのは、AIが36番目に提案した「トマトカレーフュージョンうどん」。トマトの酸味とカレーのスパイシーさが絶妙にマッチし、新しい味覚の発見として注目されています。
職人技との融合
AIが提案するレシピに対して、店主が自らの経験を生かして味を調整する姿勢が印象的です。最終的に完成したメニューは、地元の「うどんマニア」たちが試食を行い、その意見を取り入れて改良されています。AI技術と職人技の融合が、新しい香川のうどん文化を作り出しているのです。
地元愛が生む魅力的なうどん文化
この旅を通じて感じられるのは、香川県のうどん文化への地元愛と探求心です。伝統を守りつつも新しい挑戦を続ける姿勢は、訪れる人々に感動を与えます。
香川の変わり種うどんは、鉄道旅と組み合わせることでさらに特別な体験を提供してくれます。ことでんを利用しながら、地元の老舗うどん店を巡る旅は、香川県の魅力を存分に楽しむ絶好の機会です。
鉄オタ土屋礼央さんとローカル鉄道の整備工場へ
職人技が光る車両整備工場
香川県のローカル鉄道「高松琴平電気鉄道(ことでん)」の車両整備工場は、古き良き鉄道車両を維持するための重要な拠点です。鉄オタとして知られる土屋礼央さんが訪れたこの工場では、昭和時代から活躍している車両が手作業で丁寧に整備されています。
部品の摩耗を見極める熟練の技
車両整備は部品の摩耗具合を細かくチェックし、それに応じて調整や交換を行う繊細な作業です。最新技術が導入されている工場も多い中、ことでんでは職人が手作業で整備を行い、古い車両を現役で走らせ続けています。この取り組みは、地元住民の生活を支えるための企業努力として評価されています。
ことでんの復活劇
ことでんは2001年に経営破綻を経験しましたが、その後の再建努力により現在は地域に愛される鉄道として復活を遂げました。整備工場もその再建を支える重要な存在です。整備士たちの尽力により、レトロな車両は安全に運行を続けています。
PRキャラクター「ことちゃん」の誕生
経営破綻後、ことでんが復活を目指して始めたユニークなPR活動の一環として誕生したのがイルカのキャラクター「ことちゃん」です。
地域とSNSを巻き込むプロモーション
「ことちゃん」は、制服を着た駅員が温泉に入るというユニークなキャンペーンでSNSでも話題となりました。こうした取り組みは、ことでんの魅力を地元住民だけでなく全国の鉄道ファンや観光客にも広めるきっかけとなりました。
観光資源としての活用
ことでんの車両整備工場やレトロ車両は、観光資源としても注目されています。鉄道ファンが訪れるスポットとしてだけでなく、地元の誇りとして愛されています。「ことちゃん」を中心としたPR活動は、ことでんと地域社会をつなぐ架け橋のような存在です。
地元の記憶と鉄道の歩み
ことでんは地元住民の生活を支える鉄道として長い歴史を持っています。
ことでんにまつわる思い出
地域の住民が語る思い出話には、ことでんの特別な存在感が感じられます。「若い頃は1車両だった」という地元住民の声や、「ことでん」のイントネーションを注意されたというエピソードは、地元ならではの親しみを物語っています。
全国からの注目と愛される鉄道
岐阜県からの投稿では「あんこ餅入りのうどんを初めて食べた」という話題が紹介されるなど、ことでんは地元だけでなく全国からも注目を集めています。鉄道と地域文化の融合が、全国的な人気の要因となっています。
ことでんの整備工場を訪れることで、鉄道の歴史や地元住民との絆、そして地域復興のストーリーを深く感じ取ることができます。ことでんの努力と工夫は、単なる移動手段を超えた地域の象徴として存在しています。
生産量日本一!小豆島のオリーブ
小豆島とオリーブの深い関わり
香川県小豆島は、国産オリーブの約9割を生産する日本のオリーブ栽培の中心地です。その歴史は100年以上にもわたり、地域の産業と生活に深く根付いています。
オリーブ栽培の歴史
小豆島でのオリーブ栽培は明治時代末期に始まりました。地中海性気候に近い温暖な気候が、オリーブ栽培に適していることが判明し、以来、小豆島は日本におけるオリーブ栽培のパイオニアとして発展してきました。現在では、小豆島産オリーブは品質の高さで知られています。
道の駅で楽しむオリーブ製品
小豆島の道の駅や地元店舗では、オリーブオイルをはじめ、スイーツ、化粧品など多彩な製品が並んでいます。オリーブオイルは健康志向の人々に人気で、パンやサラダに使用されるだけでなく、煮物や和食にも取り入れられる万能な食材です。また、オリーブを使ったお菓子やコスメはお土産としても人気です。
地元で愛される「新漬けオリーブ」
小豆島を訪れたらぜひ味わいたいのが「新漬けオリーブ」です。
新漬けの特徴
新漬けとは、収穫したばかりの青いオリーブを塩漬けにしたもので、爽やかな風味と独特の食感が特徴です。地元ではそのままお酒のおつまみにするほか、煮物や和え物に使われることもあります。
地元の活用例
小豆島では、新漬けオリーブをつくだ煮にしたり、かぼちゃや高野豆腐の煮物に加えたりと、伝統的な和食の中にも取り入れられています。また、納豆にオリーブオイルを加える家庭もあり、新漬けオリーブの使い方は無限大です。
香川県が開発したオリーブの新品種
小豆島のオリーブ研究所では、新たな品種の開発にも積極的に取り組んでいます。
香オリ3号と香オリ5号
昨年初めて収穫に成功した「香オリ3号」は、日本初の新品種として注目されています。同時に開発された「香オリ5号」にはポリフェノールが豊富に含まれており、健康志向の人々にぴったりな栄養価の高いオリーブとして期待されています。この品種開発には約70年という長い時間が費やされており、小豆島のオリーブ産業の未来を支える取り組みとして高く評価されています。
オリーブ飼料で育つ地元特産の動物たち
小豆島ではオリーブを活用した飼料で育つ動物たちも特産品として注目されています。
オリーブで育ったハマチや牛、豚
オリーブを食べて育ったハマチは「オリーブハマチ」として知られ、そのしっとりとした食感と豊かな風味で高級食材として人気です。また、牛や豚にもオリーブ飼料が使われており、「オリーブ牛」「オリーブ豚」として全国にその名を広めています。これらの特産品は、オリーブの持つ栄養価が動物にも良い影響を与えていることを示しています。
小豆島のオリーブが育む未来
小豆島のオリーブ産業は、地元の伝統と革新を象徴しています。長い歴史の中で培われた技術と新しい挑戦が、小豆島を日本のオリーブ生産の中心地として確立しています。
訪れる際には、新漬けオリーブやオリーブオイル、オリーブ飼料で育った特産品をぜひ味わってみてください。その奥深い味わいと香川ならではの魅力に感動することでしょう。
香川が生産量日本一!手袋のディープな世界
伝統が息づく香川の手袋産業
香川県は日本国内の手袋生産量の約9割を占める一大産地です。その背景には、100年以上にわたる職人技の継承と革新が存在します。
手袋産業の始まり
香川県の手袋産業は、大阪で経験を積んだ職人たちが地元に技術を持ち帰り、塩や砂糖の生産が衰退した地域に新たな産業を築いたことに端を発します。明治時代から続く手袋づくりの歴史は、地元経済の基盤となるだけでなく、世界的にも高い評価を受けています。
縫い代2ミリの職人技
香川の手袋は、細部にまでこだわった丁寧な作りが特徴です。縫い代がわずか2ミリという精密な仕上げは、つけたときの感覚を大きく左右します。この高い技術力は、香川の職人たちの長年の経験と努力の賜物です。
職人たちの挑戦と育成
香川県の手袋産業を支えるのは、熟練した職人たちの技術と新たな世代の育成です。
若手職人の育成
群馬県から移住してきた若手職人の高橋さんは、ミシンの扱いを修行中で、一人前になるには最低でも3年が必要だと語ります。若い世代が技術を継承し続けることで、香川の手袋産業の未来が築かれています。
新素材の活用
最近では、地元でスモークサーモンの加工を行う会社が、これまで廃棄していた鮭の皮を活用して手袋を製造する取り組みを始めました。この鮭の皮を使った手袋はユニークな素材感と耐久性を兼ね備え、新たな注目を集めています。
手袋コレクターとアンティークの魅力
手袋は単なる防寒具を超え、歴史やストーリーを持つ工芸品としても評価されています。
コレクターの視点
手袋コレクターの吉田りえ子さんは、阪神・淡路大震災の際、手袋を親戚や友人に送り、その温かい言葉を受けたことがコレクターになるきっかけだったと語ります。彼女が所有するアンティークの手袋は、持ち主のストーリーを想像させる品ばかりです。
上流階級の手袋文化
吉田さんが紹介した銀製の用具は、上流階級の人々が手袋の形を整えるために使用していたもので、当時の手袋文化の一端を垣間見ることができます。これらのアンティーク品は、手袋が単なる実用品ではなく、社会的地位や美意識を象徴するアイテムだったことを物語っています。
革新する手袋産業—オーダーメイドと新技術
香川の手袋産業は、伝統を守るだけでなく、最新技術を取り入れて革新を続けています。
オーダーメイド手袋の進化
写真を撮るだけでオーダーメイド手袋が作れるサービスは、消費者にとって手軽かつ特別な体験を提供します。この技術により、手袋がより個人に寄り添った商品となり、贈り物としても一層価値が高まっています。
新たな素材と用途の拡大
香川の手袋メーカーは、鮭の皮など従来は廃棄されていた素材を活用することで、持続可能な製品作りに挑戦しています。このような取り組みは、手袋がファッションや実用品を超えた環境配慮型の商品としての地位を確立するきっかけとなっています。
香川の手袋が示す未来
香川の手袋産業は、100年以上の伝統と最新技術が融合した産業として、国内外で高く評価されています。手袋の一枚一枚に込められた職人たちの技術と想いは、香川の文化と産業の誇りを象徴しています。訪れた際には、ぜひ地元の手袋製品に触れ、その魅力を体感してみてください。
まとめ
今回の「あさイチ」では、香川県の多彩な魅力を紹介しました。伝統と革新が交わるこの地域は、観光客だけでなく地元の人々にも愛される場所です。ぜひ番組をチェックし、香川県の魅力に触れてみてください。
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