場面緘黙と向き合う17歳のパティシエが営む「みいちゃんのお菓子工房」|2024年3月2日放送
滋賀県近江八幡市の住宅街に、多くの人が訪れる小さなケーキ屋さんがあります。それが「みいちゃんのお菓子工房」です。このお店を営むのは、17歳のパティシエ・杉之原みずきさん。みずきさんは場面緘黙(ばめんかんもく)という症状を持ち、特定の場面で話すことが難しいですが、お菓子作りを通して自分の気持ちを表現し、多くの人を笑顔にしています。
お店のケーキは、イギリスの「Restaurant & Bar Awards」も受賞し、国内外から注目されています。小さな工房でひとつひとつ丁寧に作られるスイーツは、心のこもった優しい味わいが特徴。今回は、そんな話題のケーキ屋さんと、みずきさんのストーリーをご紹介します。
基本情報
- 店名: みいちゃんのお菓子工房
- 住所: 〒523-0015 滋賀県近江八幡市上田町1257-18
- 営業時間: 毎週日曜日の午後(開店時間は週によって異なるため、公式サイトで要確認)
- 定休日: 平日は販売なし
- アクセス:
- 最寄り駅: JRびわ湖線「近江八幡駅」南口から徒歩15~20分
- バス: 近江鉄道バス「上田変電所」下車徒歩3分
- 駐車場: 店舗前に1台分(近隣の迷惑にならないよう注意)
みずきさんのストーリーとお店ができるまで
みずきさんは、幼いころから人前で話すことが苦手でした。保育園のときに異変に気づいた母・千里さんの支えで、小学校入学前に場面緘黙と診断されます。その後、環境を整えるために自宅学習を選択すると、みずきさんは料理に興味を持ち、お菓子作りに夢中になりました。
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場面緘黙とは?
- 強い不安により、特定の場面で声を出すことができなくなる症状。
- 家族の前では話せても、学校や病院では声を出せないことがある。
- 環境やサポートによって少しずつ改善するケースも。
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お菓子作りとの出会い
- 自宅学習の時間を活用し、レシピサイトを見ながらお菓子を作り始める。
- 何度も試作を重ねるうちに、次第に「自分のお店を持ちたい」と思うように。
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お店を開くまでの道のり
- 母・千里さんが専門学校に通い、経営の勉強をする。
- 開店資金を貯めるために仕事をしながら準備を進める。
- 2020年に「みいちゃんのお菓子工房」オープン!
お店の特徴とおすすめメニュー
「みいちゃんのお菓子工房」は、すべてみずきさんがひとりで作るお菓子が魅力。食材には、地元・滋賀県産のものを使い、体に優しい焼き菓子やケーキを提供しています。
- 看板メニュー
- バスク風チーズケーキ:濃厚なチーズと香ばしい焼き色が特徴。
- 玄米サブレ:滋賀県産の玄米粉を使い、サクサクの食感が楽しめる。
- いちごのフィナンシェ(ハート型):かわいらしい見た目としっとり感が人気。
- いちご味のブールドネージュ:口の中でほろっと崩れる、優しい甘さの焼き菓子。
- ギフトセット(5,600円):いくつかの焼き菓子が詰め合わさった、贈り物にもぴったりのセット。
店内の雰囲気
お店は住宅街の一角にある小さな工房で、アットホームな雰囲気が魅力。
- 手作り感のある温かい空間
- シンプルながらも清潔感のある店内
- ひとつひとつ丁寧に作られたお菓子が並ぶディスプレイ
営業日は限られていますが、その分ひとつひとつ丁寧に作られていることが伝わります。
口コミ・評判
「みいちゃんのお菓子工房」は、多くの人から高い評価を受けています。
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味について
- 「バスク風チーズケーキは、香ばしさと濃厚なチーズのバランスが絶妙!」
- 「玄米サブレのサクサク感がクセになる!」
- 「甘さ控えめで素材の味が生きている。何度でも食べたくなる味。」
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お店の雰囲気について
- 「小さなお店だけど、とても居心地がいい。」
- 「開店日が限られているので、毎回予約がすぐ埋まる。」
- 「丁寧に作られた焼き菓子に、みずきさんの想いがこもっているのが伝わる。」
まとめ
「みいちゃんのお菓子工房」は、場面緘黙と向き合いながらも、自分のやりたいことを叶えた17歳のパティシエが営む特別なお店。お菓子作りに込められた想いは、訪れる人々にしっかりと伝わっています。彼女のスイーツは、世界でも評価され、これからの活躍にも注目が集まります。お店は営業日が限られているため、訪れる際は確認を忘れずに。
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