タサン志麻の「チョコレートムース」|材料3つで作る濃厚デザート
2024年12月4日(水)放送のNHK「きょうの料理」では、料理研究家タサン志麻さんが「チョコレートムース」を紹介しました。このムースは、材料たった3つで作れるにもかかわらず、濃厚でなめらかな仕上がりが特徴。特別な道具がなくても簡単に作れるため、初心者から上級者まで楽しめます。
また、シンプルなレシピだからこそ、さまざまなアレンジが可能。年末年始の華やかなシーンから日常のちょっとした贅沢まで、どんな場面にもぴったりのデザートです。
【きょうの料理】「タサン志麻の小さな台所」コルドンブルーの作り方・簡単レシピ|2024年12月4日放送
チョコレートムースの魅力
材料3つで叶う本格的な味わい
このレシピの最大の魅力は、驚くほどシンプルな材料と工程で完成するところです。チョコレートの濃厚な風味と、卵を使った軽やかな食感のバランスが絶妙です。
- 手軽に作れる:混ぜて冷やすだけの簡単工程。特別な技術は必要ありません。
- 見た目が華やか:少しのデコレーションでレストラン級の仕上がりに。
- アレンジ自在:トッピングや器次第で、カジュアルにもエレガントにも変化。
チョコレートムースの材料(つくりやすい分量)
基本の材料
- 板チョコレート(ブラック):4枚(200g)
- 卵:6個
- 砂糖:大さじ2
トッピング(お好みで)
- 板チョコレート(スライスして使用):適宜
- フルーツ(ラズベリーやブルーベリーなど):適宜
- ホイップクリーム:適宜
チョコレートムースの作り方・レシピ
1. チョコレートを溶かす
- 板チョコレートを一口大に割り、耐熱ボウルに入れます。
- ボウルの底を熱湯につけ、ゴムベラでゆっくり混ぜながら滑らかに溶かします。
ポイント:チョコレートがダマにならないよう、完全に溶かしてください。
2. メレンゲを作る
- 卵を卵黄と卵白に分けます。
- 卵白を別のボウルに入れ、泡立て器またはハンドミキサーで泡立てます。
- ふんわりしてきたら、砂糖を加えます。ツノが立つまでしっかりと泡立てて、しっとりしたメレンゲを作ります。
ポイント:泡立てすぎると分離するため、しっとりとした状態を目指しましょう。
3. チョコレートと卵黄を混ぜる
- 溶かしたチョコレート(1のボウル)に卵黄を加え、ゴムベラで滑らかになるまでしっかり混ぜます。
ポイント:卵黄を加える際は手早く混ぜることで、滑らかさを保てます。
4. メレンゲを加える
- メレンゲの約1/3量をチョコレートのボウルに加え、ゴムベラでしっかり混ぜ合わせます。
- 残りのメレンゲの半量を加え、泡をつぶさないようサックリと切るように混ぜます。
- 最後に、チョコレートのボウルの中身をメレンゲのボウルに戻し入れ、軽く混ぜ合わせます。
5. 冷やして仕上げる
- ムースを好みの器に流し入れ、表面を整えます。
- 冷蔵庫で2~3時間冷やし、滑らかな食感に仕上げます。
ポイント:冷やす時間をしっかり確保することで、風味が引き立ちます。
6. トッピングで華やかに
食べる直前に、削った板チョコやフルーツ、ホイップクリームをトッピング。お好みでアレンジしてください。
チョコレートムースをさらに楽しむアレンジ
ムースケーキに応用
- 作り方:市販のスポンジケーキにムースを流し込み、冷やして固めるだけ。トップにフルーツを飾れば華やかなケーキに。
フローズンデザートに変身
- 作り方:ムースを冷凍庫で冷やし固めれば、アイス風のデザートに。クッキーに挟んでアイスサンドにしても◎。
シェアデザートとして
- 作り方:大きなガラスボウルにムースを作り、取り分けるスタイルに。ホームパーティーにも最適です。
チョコレートムースを成功させるポイント
- チョコレートの選び方
ブラックチョコレートを使うと、甘さ控えめで大人っぽい味わいに。ミルクチョコレートを使用すれば、お子様向けに優しい甘さに仕上がります。 - 混ぜ方のコツ
メレンゲやチョコレートを混ぜる際は、切るように混ぜることで泡をつぶさずふんわり仕上がります。 - 冷やす時間を守る
冷蔵庫でじっくり冷やすことで、食感がより滑らかになり、味わいが際立ちます。
チョコレートムースをもっと楽しむ応用レシピ
ここからは、私からの提案です。「チョコレートムース」は、そのシンプルさと濃厚な味わいからさまざまなアレンジが可能な万能デザートです。ここでは、ムースをさらに活用するための応用レシピを3つご紹介します。
1. ムースをケーキに応用|濃厚チョコレートムースケーキ
ムースをスポンジケーキと組み合わせて、リッチなムースケーキに仕上げる方法です。誕生日や記念日など特別な日にぴったり。
作り方
- 市販のスポンジケーキ(または手作り)を丸型のケーキ型に敷き詰めます。
- 作りたての「チョコレートムース」をケーキ型に流し込み、表面を平らに整えます。
- 冷蔵庫で3~4時間以上冷やし、しっかりと固まったら型から外します。
- トップにホイップクリームやフルーツを飾って完成。
ポイント
- スポンジの間にラズベリーやバナナを挟むとフルーティな味わいに。
- ケーキの側面をチョコレートの薄い板で囲むとプロ仕様の見た目に。
2. フローズンデザートに変身|冷凍で作るフローズンムース
「チョコレートムース」を冷凍庫で冷やし固めて、アイスケーキ風のデザートにアレンジします。暑い時期やさっぱりとした口当たりを楽しみたい時におすすめです。
作り方
- 完成した「チョコレートムース」を小さな型やアイスクリーム用のカップに流し入れます。
- 冷凍庫で4時間以上冷やし固めます。
- 型から取り出し、溶けないうちにお好みでフルーツソースや砕いたナッツをトッピング。
ポイント
- 型を外しやすくするため、冷凍前に型にラップを敷いておくと便利。
- アイス風ムースをクッキーの間に挟んでアイスサンドとしても楽しめます。
3. シェアデザートに変化|取り分けスタイルのムースボウル
パーティーや大人数の集まりでは、大きなボウルでムースを作り、取り分けて楽しむスタイルがおすすめです。盛り付けが簡単で豪華に見えるのがポイント。
作り方
- 大きなボウルやガラス製の器に「チョコレートムース」を流し入れます。
- 冷蔵庫で冷やし固め、食べる直前にホイップクリームや刻んだミント、チョコレートチップを散らします。
- テーブルにそのまま出し、スプーンで取り分けて楽しみます。
ポイント
- ボウルの底に砕いたビスケットやグラノーラを敷くと、サプライズ感のある層が楽しめます。
- フルーツのスライスやカラースプレーでデコレーションすると華やかさがアップ。
応用レシピを楽しむコツ
これらのアレンジは、基本の「チョコレートムース」がシンプルだからこそできる楽しみ方です。用途に合わせてアレンジを工夫すれば、ムースがさらに特別な一品に変身します。ぜひ、あなたのオリジナルアイデアも加えて、新しい楽しみ方を見つけてください!
タサン志麻さんのプロフィール
山口県長門市出身の料理人・家政婦
タサン志麻さんは、山口県長門市出身の料理人で、1979年生まれです。辻調理師専門学校およびそのフランス校を卒業後、フランスの三つ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」で修行を積むなど、本格的なフランス料理の技術を磨いてきました。帰国後は、東京・四谷の老舗フランス料理店やビストロで15年間シェフとして活躍し、日本のフランス料理界でその才能を発揮しました。
フリーランスの家政婦として新たな道へ
2015年、フランスの家庭料理の魅力に目覚めた志麻さんは、フリーランスの家政婦として活動を開始。冷蔵庫にある食材を活用し、家族構成や好みに応じた1週間分の作り置きを3時間で仕上げるスキルが話題となり、「予約が取れない伝説の家政婦」として全国的に注目を浴びるようになりました。その手際の良さと豊富なレシピの引き出しは、多くの家庭に感動を与えています。
志麻さんの著書と受賞歴
最新の著書『志麻さんのレシピノート』
直近の著書『志麻さんのレシピノート 何度でも作りたい、食べたいフランスの家庭料理』(2024年3月26日発売)は、志麻さんが愛するフランス家庭料理を中心に、初心者から上級者まで楽しめるレシピを収録しています。イラスト付きでわかりやすく、フランス料理の魅力を家庭で再現できる内容は、多くの読者から支持されています。
輝かしい受賞歴
- 第13回ベストマザー賞(特別部門):2021年受賞
家庭と仕事を両立させながら、多くの人に料理の楽しさを伝える姿勢が評価されました。 - 第5回「料理レシピ本大賞 in Japan 2018」料理部門入賞:デビュー作『志麻さんのプレミアムな作りおき』での受賞。簡単かつ豪華な作り置きレシピが注目されました。
読者の皆さまへ
今回紹介した「チョコレートムース」は、家庭でも簡単に本格的な味わいが楽しめるデザートです。試してみた感想やアレンジのアイデアをぜひコメント欄でシェアしてください!また、年末年始に作りたい料理についてのリクエストもお待ちしています。
まとめ
タサン志麻さんが提案する「チョコレートムース」は、材料3つとシンプルな工程で作れる絶品デザート。ビターな甘さと軽やかな食感が楽しめるこのレシピは、特別な日のおもてなしや日常の贅沢にぴったりです。アレンジやトッピングで、あなたらしい一皿に仕上げてみてください。
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