はじめに
2024年1月17日(金)放送の「じゅん散歩」(テレビ朝日)では、三代目散歩人の高田純次さんが神奈川県川崎市の「川崎宿」を散策します。江戸時代に東海道五十三次の2番目の宿場町として栄えた歴史あるスポットで、高田純次さんが旧東海道を歩きながら、歴史的な名所や文化を紹介。さらに、歌舞伎役者が描かれた東海道羽子板展示や、日本酒飲み放題のユニークなホテル「SAKE Kura Hotel 川崎宿」も登場予定です。
川崎宿とは?歴史と見どころ
川崎宿は、江戸時代初期の1623年(元和9年)に、品川宿と神奈川宿の伝馬負担を軽減するために設立された宿場町です。当時の川崎宿は、次の4つの町で構成されていました。
- 新宿(しんしゅく):川崎宿の中心的存在で、商店や旅籠が集中していたエリア
- 砂子(いさご):宿場の入り口付近に位置し、旅籠や商店が並ぶ地域
- 久根崎(くねざき):主に農村地域で、宿場の発展に合わせて拡大
- 小土呂(ことろ)町:宿場の端にあり、交通の要所として機能
宿場としての役割は、旅人の宿泊や休憩の場であり、多くの旅籠(はたご)が建ち並んでいました。最盛期には72軒の旅籠が存在し、その中でも「万年屋(まんねんや)」は川崎宿最大規模で知られていました。万年屋の名物「奈良茶飯(ならちゃめし)」は、『東海道中膝栗毛』にも登場し、多くの旅人に親しまれていました。
川崎宿は2023年に起立400年を迎え、記念イベントや展示が行われるなど、今でも地域の歴史と文化が大切に守られています。
川崎宿の歴史を学べる「東海道かわさき宿交流館」
川崎宿の歴史や文化を深く学べる施設として「東海道かわさき宿交流館」があります。江戸時代の川崎宿の街並みや旅人の様子を再現した展示があり、訪れた人々が江戸時代の雰囲気を体験できる施設です。
主な展示内容:
- 江戸時代の川崎宿の街並み再現:実際の宿場の様子を再現した模型や映像展示
- 旅人の衣装体験コーナー:江戸時代の旅人の衣装を着て記念撮影可能
- 歴史的資料展示:川崎宿の歴史や文化に関する文献や資料を展示
また、施設内には休憩スペースも設置されており、地域交流の場としても活用されています。
東海道羽子板展示について
今回紹介される「東海道五十三次押絵羽子板展」は、2025年1月4日から2月24日まで「東海道かわさき宿交流館」で開催予定です。展示のテーマは、歌川豊国(三代豊国)の『役者見立東海道五十三駅』。江戸時代の宿場を背景に、当時の人気歌舞伎役者を描いた浮世絵作品を題材とした羽子板の展示です。
押絵羽子板とは?
- 制作技法:布に綿を包み、立体的に仕上げた部分を羽子板に貼り付ける伝統工芸品
- 題材の多様性:「役者見立東海道五十三駅」や「歌舞伎十八番」など
- 展示作品の特徴:日本橋から白須賀までの宿場を題材にした羽子板を展示
押絵羽子板は、江戸時代から伝わる日本の伝統工芸で、細部まで精巧に作り込まれた作品はまさに芸術品です。今回の展示では、東海道五十三次の宿場の風景を背景に、浮世絵と歌舞伎文化の融合が見事に表現されています。
「SAKE Kura Hotel 川崎宿」— 日本酒飲み放題のユニークなホテル
今回の放送で紹介される「SAKE Kura Hotel 川崎宿」は、日本酒好きにとって特別な体験ができるホテルです。2024年2月9日に開業。京急本線「京急川崎」駅から徒歩7分の立地にあります。
特徴とサービス
- 日本酒飲み放題:宿泊者はチェックイン時に渡される枡を手形として使用し、滞在中セルフサービスで4~5種類の日本酒を飲み放題で楽しめる
- 提供銘柄:神奈川県伊勢原市の吉川醸造のブランド「雨降(あふり)」を中心に、季節限定の銘柄も用意
- 酒蔵Barの併設:宿泊者以外でも利用可能。2時間3,000円で飲み放題プラン提供
- 朝食サービス:「奈良茶飯」などの川崎宿名物のおむすびが提供され、テイクアウトも可能
デザインの特徴
- 宿場町の雰囲気を再現:「倉」を模した外観や大きなのれん
- 和モダンの客室:古伊万里や西陣織のアートが飾られた内装
- 浮世絵アートの展示
このホテルは、日本酒と川崎宿の歴史をテーマにした体験型の宿泊施設であり、歴史好きや日本酒ファンに特におすすめです。
まとめ
1月17日放送の「じゅん散歩」では、歴史ある川崎宿を高田純次さんが散策し、江戸時代の情緒が残る旧東海道巡りや、歌舞伎役者が描かれた東海道羽子板の展示を紹介。さらに、日本酒飲み放題のユニークなホテル「SAKE Kura Hotel 川崎宿」など見どころ満載の内容です。
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