2024年7月18日に放送されたフジテレビの「めざまし8」では、歌舞伎座での七月大歌舞伎「裏表太閤記」の舞台裏にメディアが初めて潜入しました。松本幸四郎さんが43年ぶりに再演するこの演目には、宙乗りや空中演技に加え、特に注目される本水を使った演出があります。この記事では、その魅力と舞台裏の詳細をお届けします。
松本幸四郎が43年ぶりに再演する「裏表太閤記」
歌舞伎座七月大歌舞伎「裏表太閤記」とは
歌舞伎座で上演される七月大歌舞伎「裏表太閤記」は、松本幸四郎さんが一人三役で出演する注目の演目です。この演目は、豊臣秀吉を中心に描かれた物語で、幸四郎さんは秀吉、石田三成、徳川家康という3つの重要な役を一人で演じ分けます。今回の再演は、43年ぶりとなり、ファンにとっては待ち望まれた瞬間です。特に、幸四郎さんの宙乗りと呼ばれる空中演技やダイナミックな動きが見どころの一つとなっています。
本水を使った巨大な滝の演出
今回の「裏表太閤記」では、舞台に高さ5m30cmの巨大な滝が出現します。この滝を生み出す装置やホースが設置される様子を、メディアが初めて取材しました。滝の演出には実際に4トンもの水が使用され、転換中にスタッフが搬入する装置やホースが、勢いよく水を流す姿は圧巻です。滝の演出は江戸時代から続く伝統的な手法であり、観客に清涼感を提供します。この演出によって、観客は夏の暑さを忘れ、爽やかな気分で舞台を楽しむことができます。
松本幸四郎のコメントと熱演の裏側
松本幸四郎さんは、「暑い中に水の中に入れるのは楽しいが、立ち回りもある」と語り、演技の大変さを明かしました。幸四郎さんは、滝の下で演じるシーンについて「水の勢いが強く、演技中にバランスを保つのが難しいが、それがまた挑戦のしがいがある」とコメントしています。この水を使った演出により、観客は暑さを忘れ、清涼感を味わうことができます。彼の熱演とともに、舞台裏での努力が伺えます。
舞台制作の裏側 – 鈴木おさむのコメント
スタートアップファクトリーの代表である鈴木おさむさんは、「自分は舞台を作っていたので、水の演出はスタッフが嫌がる。単純に衣装もかつらも2セット以上必要になるので予算が膨らんでくる」と話しました。水の演出は視覚的に素晴らしい反面、制作面での課題も多いことが分かります。例えば、水が舞台に撒かれると、衣装や舞台装置が濡れてしまい、それを乾かすための時間と労力が必要になります。また、水の重さや勢いを考慮して、安全対策も徹底する必要があります。
幕間における転換作業の詳細
舞台転換中にスタッフが行う作業も見逃せません。滝の装置やホースを設置するためには、迅速かつ正確な作業が求められます。転換が終了すると、勢いよく滝が流れ始め、舞台全体が一気に変貌します。このシーンは、観客にとっても驚きと感動を与える瞬間です。滝の演出が始まると、舞台上の温度が一気に下がり、観客はまるで本物の滝の前にいるかのような感覚を味わえます。
歌舞伎座七月大歌舞伎の詳細
「裏表太閤記」は、東京銀座の歌舞伎座で上演されます。松本幸四郎さん、市川染五郎さん、尾上松也さんといった豪華キャストが揃い、見応えのある舞台が繰り広げられます。伝統と革新が融合するこの演目は、多くの観客を魅了することでしょう。歌舞伎座の魅力は、その歴史と伝統に加え、常に新しい挑戦を続けることにあります。今回の滝の演出も、その一環として注目されています。
まとめ
今回の「めざまし8」で紹介された七月大歌舞伎「裏表太閤記」の舞台裏取材は、松本幸四郎さんの熱演と共に、本水を使った滝の演出が注目されました。江戸時代からの伝統を受け継ぎながらも、新たな試みを取り入れたこの舞台は、多くの観客に清涼感と感動を与えます。ぜひ、この夏、歌舞伎座でその迫力を体感してください。
コメント